空調機省エネシステムESCOTは、設定した最大デマンド(最大需要電力)値を超えないように空調機の稼動を自動で制御すること(デマンド制御)で、空調機にかかる基本料金、使用電力料金を削減できるシステムです。では、なぜデマンド制御を行うことで、基本料金と使用電力料金を下げることができるのか。こちらでご説明します。
基本料金と使用電力料金を合わせたものが、電気料金になります。
上記のとおり、基本料金は契約電力、基本料金単価、力率割引を掛け合わせて算出されます。ですので、契約電力を下げることで基本料金を下げることが可能です。
契約電力は、当月を含む過去1年間の最大デマンド(最大需要電力)値になります(500kW未満のお客様の場合)。したがって、最大デマンド値が上がるほど契約電力も上がり、電気コストは上昇。最大デマンド値が下がるほど、契約電力を下げることができ、電気コストも削減できます。
最大デマンド値を抑えることで、契約電力を引き下げることができ、年間の電気基本料金から電気コストの削減が可能です。
デマンド制御ではあらかじめ最大のデマンド値を設定し、それを超えないように、空調機の稼動を制御します。
最大デマンド値が超える予測がたつと、空調機の稼動は自動的に制御されます。その際には、空調機の構造体のなかでもっとも電力を消費する室外機(圧縮機)を制御しますので、消費電力を大幅に抑えることができます。デマンド制御を行うことで自動的に使用電力量を下げることができるのです。
当社では、空調機省エネシステムESCOTの導入をご検討の企業様に、詳細な電気コスト削減シミュレーションをご提案しています。現状の空調機の使用状況に応じて、最適な制御方法をご提案し、導入後のコスト削減予測を実施。導入先様によって削減率は異なりますが、おおむね20~30%の削減が実現できます。
エスコット(デマンドコントロールユニットタイプ)で省エネ30%の例
年間CO2削減量(kg)(410g/kwh):△35,096kg
項目 | 現状 | 改善後 | 削減金額 |
---|---|---|---|
A.契約種別(東京電力) | 高圧A | 高圧A | 基本料 1,175 |
B.契約電力(デマンド) | 413kw | 315kw | 契約差△98kw (30%省エネ) |
C.協定力率(%) | 100 | 100 | 力率割引15% |
D.現状契約 契約電力 デマンド数値最小月 |
デマンド契約 413kw 9年04月 185kw |
デマンド契約 315kw BSCH-056 type |
ESCOT-Hyper- (インテリジェントデマコン)の ご採用で改善いたします。 BSCH-056 type |
E.年間基本料金(税5%) | ¥5,197,284 | ¥3,964,032 | △¥1,233,252 |
F.年間エアコン電力差額(〃) | ¥2,767,535 | ¥1,837,277 | △¥930,258 |
年間電気料金差引 合計 | ¥7,964,819 | ¥5,801,309 | △¥2,163,510 |
☆1年間の削減金額 | △¥2,163,510 |
◇《見積書》ESCOT設置工事一式(専用プログラム構築・調整費・申請費含む) | ¥4,750,000《税別》 |
償却年数2.3年
◇リースご利用の場合
1か月間削減金額 | 月間リース料 | 1年間の純利益 | リース期間純利益 | 10年間の純利益 | |
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5年 | ¥180,292 | ¥94,000 | ¥1,035,504 | ¥5,177,520 | ¥15,995,040 |
7年 | ¥180,292 | ¥71,200 | ¥1,309,104 | ¥9,163,728 | ¥15,654,240 |
ESCOTの導入事例
■設定省エネ率:20%
■対象エアコン:三菱重工 FDC2501H・FDC2001H・FDC1251H 各1台
※通常運転14日間と省エネ運転14日間の差は・・・・・▲566・3kwhです。
結果としまして・・・・・39.0%の省エネのなりました。
ガスト関前店には4台のエアコンが設置されていますが、
上記数値はその内の3台のみの数値となります。4台とも計測したとすれば、
推定・・・・・708kwh 省エネできたと考えられます。
以上、ご報告申し上げます。